新型コロナウイルス感染拡大で再び人の往来について考える時がきました。
否、波を抑えられていただけでワクチンや治療法の確立といった抜本的解決がない中、全国津々浦々旅をするのは余程の注意が必要?もしくは時期尚早?、当初は「居住の都道府県で」だったよね・・・。
そこで、先週はお隣の笠置町へ向かいました。
笠置山、山中。
まだ少し紅葉が残っていました。半月前は見事だったかも。
何度か笠置山を訪れていますが、通りがかる度に気になっていたお宿がありまして。(ここ↓)
「2組限定」との事でお世話になりました。
お楽しみは雉料理。安心の個室で初体験。
雉肉(左)と鹿肉(右)のお刺身に雉酒(焼いた雉の手羽に熱燗を注いだもの)。
雉肉の塩焼きに雉肉と鹿肉のたたき。
個人的には抹茶塩や柚子胡椒でいただく雉の塩焼きが一番かな。
雉鍋。
想定外の美味しさだったのは〆のお蕎麦(これ↓)。桜葉が練りこまれていて、風味がとても良い。
ジビエ料理って全体的にクセのあるお味のイメージでしたが、雉は鶏肉より脂身が少ないのに旨味は濃厚で、かなり気に入りました。
お風呂も貸し切り、深夜帯以外は「いつでもどうぞ」でした。
朝風呂に行った息子が撮った浴室からの風景。
お客は2組との事でしたが、もう1組のお客人と遭遇する事はなく、お宿で接触したのはフロント対応・給仕をしてくださった女将さん(だと思う)お一人だけ。
コロナ禍ならではかもしれませんが、お宿からすれば本当に大変な世の中だと思います。
翌朝、もう一つのお隣、和束町へ。
笠置がジビエの町なら、和束はお茶の町です。(完全に個人的見解。)
茶畑を展望する安積親王陵墓。安積親王は聖武天皇の第5皇子です。
お茶の専門店でスイーツをいただきました。
こちらのお店も、ほぼ貸し切り状態。
平日の開店直後だったからか、やっぱりコロナ禍だからか・・・。
色々なお茶の話を聞かせていただいて楽しかったけれど。
お店の方いわく、コロナ禍で大々的に試飲会ができず、スイーツは売れているけれどもお茶自体は難しいとの事でした。
宇治茶と呼ばれるお茶の約半分は和束町産だそうです。
煎茶にも色々な品種があるそうで、スイーツと一緒に「やぶきた」(日本茶の代表品種)と「おくみどり」をいただきました。
そして、甘味が特徴の「おくみどり」と外国産よりも渋みが少ない国産茶葉の紅茶=「和紅茶」を購入。
・・・あれこれブログを書き始めた週明けに、「GoToトラベル全国一斉停止」の報が。
今回お世話になったお宿の事が頭に浮かびました。
未知のウイルス相手に何が正解かは後になってみないと判らないとはいえ、二転三転する国の方針・・・。
「個人努力だけに頼るステージは過ぎた」と言われていても「個人の努力」=「個人責任」を軸にせざるを得ないのでしょうか・・・。
あのお宿を再び訪れる日が来る事を願うばかりです。
「おくみどり」をいただきながら・・・。