サイトへ戻る

かれい

· 伏見店長

 

十月も半ばに入り、すっかり秋めいてまいりました。今週末から本格的に涼しくなるそうで、いい加減衣替えを済ませないとと焦っております。 

コロナウイルスワクチン接種もひと段落したようで、患者様の中で摂取済みの方がほとんどとなりました。各自治体から発表される感染者数が落ち着いたように感じられますが、油断できない季節となります。

先日、今冬はインフルエンザの流行の可能性が高いという、嘘か本当かわからないニュースを見ました。ただの風邪でも身動きがとり辛いご時世が続きます。しつこく毎回言わせていただきますが、引き続き体調管理を継続なさってください。 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も懲りずに、そろそろ解約を考えていますネットフリックスで観た映画レビューをば。いつも読みにくい駄文をすみません。

 

是枝裕和監督『三度目の殺人』2017

broken image

あらすじ(公式HPより)

それは、ありふれた裁判のはずだった。殺人の前科がある三隅(役所広司)が、解雇された工場の社長を殺し、火をつけた容疑で起訴された。犯行も自供し死刑はほぼ確実。しかし、弁護を担当することになった重盛(福山雅治)は、なんとか無期懲役に持ちこむため調査を始める。何かが、おかしい。調査を進めるにつれ、重盛の中で違和感が生まれていく。三隅の供述が、会うたびに変わるのだ。金目当ての私欲な殺人のはずが、週刊誌の取材では被害者の妻・美津江(斉藤由貴)に頼まれたと答え、動機さえも二転三転していく。さらには、被害者の娘・咲江(広瀬すず)と三隅の接点が浮かび上がる。重盛がふたりの関係を探っていくうちに、ある秘密に辿り着く。なぜ殺したのか?本当に彼が殺したのか?得体の知れない三隅の闇に呑みこまれていく重盛。弁護に必ずしも真実は必要ない。そう信じていた弁護士が、初めて心の底から知りたいと願う。その先に待ち受ける慟哭の真実とは?

賛否ありますが、私個人的には是枝監督の作品は好きです。でも、どの作品も考えさせられるものなので積極的に見ようとは思いません。観て疲れるというより、しんどくなる。

正直この作品も、しんどい。私が感情移入しすぎなだけかもしれませんが。

「人が人を裁くこと」がテーマとなっていますが、作中に出てくる登場人物、ほぼ全員が真実を知ろうとしません。裁判に関わる、裁判官・検事・主人公の重盛含めた弁護士たちも。中盤から真実を求め福山雅治演じる重盛は奔走しますが、最後の最後まで真実は明かされません。しかしそれぞれの思惑を考えれば大体の輪郭は見えるように作られています。

映像やセリフによって意味ありげに表現される制作側からのメッセージが、随所に見られます。

燃やされた被害者の跡が十字架の形になっている。

broken image

物語の舞台の一つ、北海道留萌。そこへ行った事実のない三人が雪景色の中楽しく過ごす場面。

broken image

左二人が十字架の形、右重盛が大の字で寝ころび、先へ進む足跡は二つに分かれている。(調べるうち後で知りましたが、この動物の足跡は偶然そこにあっただけだそうです。あえてCGで消さずに使ったそう)

証言が二転三転する役所広司演じる被疑者三隅を「器」と例えるキーワード。

初めは殺害シーンの回想かと思われた場面も、ただ殺意を示唆するものなのか、視聴者を悩ます演出として使われたりします。

等々、よく見ておかないと、サスペンスのつもりでながら見しているとただただモヤっとした終わり方をしてしまう作品です。

裁判を滞りなく進めたいだけの人間、事件にかかわる登場人物それぞれの思惑、物語中盤から一人真実を求める重盛の推理と感情、観ている側は考えれば考えるほど、ラストは悲哀に満ちたものになると思います。これで終わり?となってしまうけど、終わってからいろいろ考えちゃう作品だと思います。あと終わってから役所広司すげーなって思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続いて買い溜めミステリーシリーズから、グラスホッパーシリーズ(殺し屋シリーズ)三本。

伊坂幸太郎『グラスホッパー』2004

伊坂幸太郎『マリアビートル』2010

伊坂幸太郎『AX』2017

broken image

学生時代、伊坂幸太郎をいくつか読んで好きでした。グラスホッパーも読みました。映画も見ました。映画に関してはあまり好きでなく語りたくありませんが、唯一「槿」に吉岡秀隆をキャスティングしたことだけは評価したいと思います。

以前ミステリー本をまとめて調べ購入した際、このグラスホッパーに続編が二冊も存在することを知りました。そろそろ読むか、と二作目マリアビートルを読んでみると、あっという間に三作目AXまで読み終えてしまいました。なので今回は後の二冊をまとめて感想。

まずとにかく読みやすい。日本語が苦手な私はそれを知りつつ読みやすそうな本から読んでいっております。

マリアビートルは後述しますが、ハリウッド化されるほど(来年春公開!)エンタメ要素が強いです。東北新幹線が東京から盛岡へ到着するまでのストーリー。前作同様個性派揃いの殺し屋たちと、微妙に絡んでくる前作登場人物。一番の悪人、王子。命を軽く扱う登場人物だらけにも関わらず、どちらかというとコミカルな場面が多く、悪人たちをどうも憎めないよう描かれています。時間が迫る緊迫感や、悪人同士がぶつかり合うアクション、家族や相棒を大切にしたり文句言いあったり。楽しく読めてしまいました。

AXは画像帯にもあるように、主人公の殺し屋「兜」は恐妻家で家族想いです。読み手の私が父親なのもあってか、特に「わかりみがふかい」。

不快とは書きません

「日常系」に潜む「非日常」というか、家庭で恐妻家というコミカルに隠れる殺し屋シーンのシリアスさの対比というか。(ジョジョでいうところの4部です。グラスホッパー・マリアビートルが5部ですね。)五本の連作でなっており、それが綺麗にまとめられています。自分が父親で感情移入しやすいということを差し引いても、個人的にはこのAXが一番好きです。かの有名映画「君の名は」に影響されているという事実など、あとがきまで面白く楽しめました。このAXは前二作を知らずとも楽しめると思います。一番オススメ。

 

 

 

マリアビートルは「Bullet Train」というタイトルで、なんとブラッドピット主演・相棒にサンドラブロックとかいう超豪華キャストで22年は4月公開予定だそうです。本来ならサンドラブロックの枠はレディーガガの予定が、スケジュールの都合で変更になったそうです。 

broken image

しかしこの画像、二人とも年とったなー。

真田広之も出演予定。めっちゃハリウッド映画に出てますね。この方。

broken image

ラストサムライが印象深いです。

一作目の映画とは言わんけど(言ってる)、変に脚色されるより、ハリウッドでおもいっきり作り変えてくれたほうが面白そう。超絶楽しみです。劇場鑑賞した際はまたこちらで報告します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

今日のラーメン

ひゃくてんまんてんのカレーラーメン。

broken image

お役所帰りに訪れました。

洋食が専門の大将ですので、カレーがやっぱりおいしい。あれ、カレーって洋食か?

メニューには、カレーラーメンとカレーライスのセットなんてのもありました。